一般的なメロンは、メロンの木に1つに、2〜4個のメロンの実を育てますが、アローマメロンは1つの木1つの実しか育てません。メロンの木に3つの小さな実をつけ、その後1番良い実だけを残して他の2つは取ります。こうすることで、栄養や旨味が1つの実に凝縮され美味しいメロンが出来ます。これを一木一果の栽培方法といいます。
メロンの生育は気温によって日数が変わります。夏は85日と短く寒い時期は110日ぐらいかかります。温室メロンは一年中作っていますから、1棟の温室で一年に4.2回(苗を植えてから収獲まで)栽培されます。メロン農家は1軒あたり温室を平均8棟くらい持っていますので、1年に30回以上も栽培していることになります。
隔離ベッド栽培は、地床栽培とは異なり、メロンが余分な水分・養分を吸わないよう、生育段階に応じ適切に養水分をコントロールできる画期的な栽培方法です。
静岡県の温室メロンは、スリークォータ型といわれるメロン栽培専用のガラス温室で作られています。この温室は、南側の屋根の面積が大きくなっていて、太陽高度が低い、冬の光を最大に取り入れる工夫がなされています。また、どのメロンの葉っぱにも光がよく当たるように、栽培ベッドが階段状に配置され、北側にいくほど高くなっています。
種を植えて4日ぐらいで芽がでます。
栽培用の隔離ベッドに植えつけます。
メロンの花が咲き出したら手作業で交配します。
色や形が良い1玉を残して他の実を取ります。
ひび割れた箇所を修復してネットができます。
おいしいアローマメロンが出来上がります。
糖度、熟度、香り、食味等を確認
大きさ、形、等級、痛み等の確認
各市場へアローマメロンを出荷
各生産者によってひとつひとつ丁寧に箱詰めされたメロンは集荷場に持ち込まれ、選任された検査員により外観、内容、糖度等の品質チェックを経て、厳しい検査基準に合格したものだけが出荷されています。
等級、玉揃、量目などが適正であるかをチェックされ、適正でないものはその場で改められます。検査員により無作為抽出の方法で抜き取り、内容検査が行われることもあります。
この検査で糖度、肉質、風味、熟度、病害虫の有無など、すべてクリアしたものだけ出荷が認められます。
アローマメロンには主に下記のような等級があり、外観、糖度等によりランク分けされます。
品評会による品質向上と安定した質の確保
品評会は、静南支所主催の「アローマメロン品評会」が、春作、夏作、秋作、冬作の年4回開催され、また静岡県温室農業協同組合開催の「温室メロン品評会」が年に1回行われています。その目的は、メロンの品質向上を図ることと、常に安定した品質の高さを維持すること、流通業界及び全国の各市場に「アローマメロン」の品質をアピールするとともに、消費拡大を推進すること、さらに、生産者のモチベーションアップに繋げることです。
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